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当事務所の震災対応について -2012年03月11日

早いもので、東日本大震災の発生からちょうど1年が過ぎました。
まだまだ復興が道半ばにも達していないこと、経済や政治の状況などを見るにつけ、いろいろと問題が多いことを感じます。

震災当日は、当事務所所在の建物は、免震構造を採用した建築物のため、大きくは揺れましたが揺れを吸収するようにゆっくりと揺れる方式の構造で、被害はほとんど少ないものでした。
以前から、特にコンピュータの記憶装置のバックアップ、耐衝撃性、分散保管などを心がけておりました。
また、筆者は地震に関する専門的知識をもともと有しており、貴重品を常に上着に入れていつでも持ち出せるようにしていたため、緊急地震速報と共に携帯電話を確認し、上着を持って事務所玄関のドアを開けるという対応ができました。揺れはじめてからだんだんそれが大きくなり、建物の階段のところまで逃げ、そこで揺れがおさまるのを待ちました。

揺れている途中から、震源が遠いこと、それで東京でこれだけ揺れるのだからプレート型の巨大地震であることを察し、東海地震かそれに類するものであろうと判断し、余震が怖いため、地上に逃げてからは戻ることなく、実家にタクシーで戻りました。

震災後には、非常時用の備品などを備えました。

以上のような対応ではありますが、震災後には、地上に近く、耐震性のある建物への移転を考え、実際に物件を探しました。
耐震性は現状でも問題はないと思いますが、地面から離れていること、地上に逃げるまでに時間がかかること、余震を怖れて震災後に事務所に戻るのがためらわれることは問題であろうと思います。
また正直なところ、個人的には、高層建築は生理的に嫌であるという思いが強くなりました。

今般、首都圏での直下型地震の危険性がクローズアップされております。
以上の理由から、折を見て、地上に近い物件、できれば3階以下のところへの移転を検討しております。
その他に、なるべく渋谷等に近く利便性がよいこと、なるべくなら電話番号に変更がないこと、駅から近いこと、最新の耐震基準の建物であること等、条件が重なってしまうため、どれも一長一短で、なかなか決断には至っておりません。

先ほど、確定申告の書類準備が終わりましたため、そろそろ検討を再開したいと思います。
なお、確定申告は、日頃から経理システムで計算ができているため、書類の準備には3時間程度しかかかりませんでした。


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